週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

楽天・古川侑利投手 新妻にささげるプロ初勝利を/飛躍の1年を誓う

 

初勝利こそならなかったが、先発としての資質は示した


 今季こそはプロ初勝利をつかむ。プロ5年目を迎えた古川侑利は、着実にレベルアップを続けてきた。昨季、一軍では5試合に先発し0勝2敗、防御率4.15。それでもファームでは17試合に登板し8勝4敗、防御率2.81と、先発ローテの中心として結果を残した。大卒の同級生がプロ入りした今季、一軍で結果を残す態勢は十分に整った。

 昨季はラスト登板で、大きな可能性を示した。10月5日のロッテ戦(ZOZOマリン)。先発すると8回まで4安打2失点と好投した。続投した9回、2本のヒットなどで二死二、三塁と攻められると、最後は井上に遊撃内野安打を許しサヨナラ負け。「詰めの甘さが、まだまだですね」と唇をかんだが、印象に残るピッチングだった。

 梨田監督は「サヨナラ負けだけど、次のステップになる。素晴らしいピッチング」。負け投手とはいえ無四球完投の内容に、与田投手コーチも「変化球でストライクが取れた。9回も148キロが出ていたし、スタミナもついてきたということでしょう」。課題だった制球難を克服した投球は、今季への期待を抱かせた。

 勝ちたい理由もある。昨年12月24日に同じ佐賀県出身の一般女性と婚姻届を提出。「同世代がドラフトで入ってきましたし、プロで4年間やってきた意地があります。開幕ローテーションに食い込んで、奥さんにプロ初勝利を早くプレゼントできるように頑張ります」。妻にささげるプロ初勝利を、飛躍の1年のスタートにする。

写真=内田孝治
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング