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巨人・桜井俊貴投手 ドラ1右腕の意地/飛躍の1年を誓う

 

プロ入りから2シーズン未勝利だが、今季はまず悲願の初勝利を目指す巨人桜井俊貴


 手が届きそうな1勝が、遠い。巨人の桜井俊貴は未勝利のまま、勝負の3年目のシーズンを迎える。
 
 2016年ドラフト1位で立命館大から入団。1年目は新人ながら開幕先発ローテーションを勝ち取ったが、デビュー戦の登板1試合に終わり、右ヒジのリハビリにシーズンの大半を費やした。背番号を「21」から「36」に変更して臨んだ昨季は中継ぎに転向。19試合に登板し、0勝1敗、防御率5.67。「ケガなくやれたのは良かったけど、結果が伴わなかった悔しさが残る1年でした」と満足のいく年ではなかった。

 消化試合となったシーズン最終戦の10月3日のヤクルト戦(神宮)では、2点リードの4回から2番手で登板。リードを守れば念願のプロ入り初白星をつかんでいた可能性もあったが、踏ん張れず、2回5失点で逆転を許し降板することに。「2018年こそ絶対に初勝利を挙げたい」と雪辱に燃えている。

 このオフはエースの菅野智之に電話で直訴し、ハワイでの合同自主トレに同行する許可を得た。「(菅野が活躍した)昨年3月のWBCをテレビで観ていて、こんなに世界で通用するピッチャーが身近にいるんだから、その方に学び、生かさないといけない」と一念発起した。今季は桜井に先発への再転向の可能性もあり、「投球術や調整方法、メンタル的なことなど積極的に質問したい」とハワイへ出発。現地でも充実の日々を過ごした。

 時間は待ってはくれない。今季こそ、結果で“ドラ1”の真価を示すつもりでいる。写真=BBM
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