週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

楽天・銀次内野手 恩師に日本一を/チャンスは任せろ

 

銀次の勝負強さに指揮官も信頼を寄せる


 群を抜く数字が、大きな期待感につながっている。銀次は昨季、チームトップの得点圏打率.369をマーク。リーグでもソフトバンク・柳田の.379に次ぐ2位と、勝負強さを証明している。主に助っ人トリオの後を打つ五番打者として、ときには主軸へとつなぐ二番打者として、前半戦首位を快走したチームの得点源となった。

 昨季、勝負強さが最も発揮されたのは8月10日の日本ハム戦(Koboパーク宮城)だった。まずは1点を追う7回、二死三塁から同点の中前適時打。延長に入った11回には、目の前で茂木が敬遠気味に歩かされた一死一、二塁から、左中間へサヨナラ二塁打を放ち4時間24分の熱闘に決着をつけ「落ち着いて打席に入れたのがよかった」と胸を張った。

 今季もポジションは流動的だ。昨季は、3月から本格的に取り組んだ二塁手として守備に就いたのが84試合。その上で、本業の一塁手でベストナインとゴールデン・グラブ賞を獲得した。梨田監督も「銀ちゃんはどこでも。ベストナインとゴールデン・グラブを取ったからね。これから脂も乗ってくる」と厚い信頼を寄せている。

 自主トレでは、「まずは全試合に出られる体づくりを」と体幹を中心に強化した。1月4日に星野副会長が亡くなった際には「星野さんのおかげで今の銀次があります。日本一を今年こそ奪回しますので、見ていてください」と強い決意を語った。恩師に日本一をささげるためにも、チャンスに燃えて結果を残す。

写真=神山陽平
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング