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中日・松井佑介 定位置取りに燃える/チャンスは任せろ!

 

チャンスで存在感を見せた松井佑



 代打を告げられて打席に立てば、打ってくれる気しかしなかった。昨季の松井佑介だ。8年目でキャリアハイの56試合に出場。打率.277、4本塁打、18打点もさることながら、際立ったのが代打での成績だった。25打数10安打、打率.400。ずば抜けた勝負強さを発揮。「しっかりと、頭と体の準備ができたことが、数字につながったと思う」と語る。

 6月中旬に昇格すると代打でインパクトを残してきた。8月上旬には代打打率5割を超えた。印象深かった試合はシーズンも終盤を迎えた10月1日のヤクルト戦(神宮)。5年連続Bクラスがすでに確定し、メンバーも若手を中心に起用した。中堅の松井佑はスタメンを外れたが、同点の9回二死一、二塁で代打3ラン。「若い選手が活躍すると、こっちも負けてられない」。ぎらつくまなざしが本気度を物語っていた。

 今オフは4年目となる、大島洋平との自主トレに参加した。体幹や強い負荷での脂肪燃焼のトレーニング、ランニング、キャッチボール、さらにウエート・トレーニングなどで1日8時間以上も体をいじめ抜いた。

「夏場にバテなくなったし、体幹がしっかりしてスイングがブレなくなった。まだ数字に満足してはいないし、レギュラーも取りたい」と松井佑。

 自主トレでお世話になった大島をはじめ、平田良介、新外国人と外野争いのハードルは高い。今季で9年目を迎えた。代打で見せた勝負強さを武器に、定位置取りをもくろんでいる。

写真=BBM
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