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ソフトバンク・今宮健太 チームリーダーとしての自覚/リーダーの決意

 

今季の今宮はプレーだけでなく、言動にも注目だ


 守備のスペシャリストはチームの中心としての存在感も増している。昨季、5年連続のゴールデン・グラブ賞に輝いた今宮健太は、打率.264、14本塁打、64打点、15盗塁といずれもプロ8年目で最高の数字を残した。今年で27歳とレギュラー陣の中では年少だが、「いつまでも先輩たちに頼っていては成長はない。松田さんにも柳田さんにも、言うべきときには言う」と責任感をにじませる。

球団からは「リーダーシップをもっと発揮してほしい」とニューリーダーとしての期待を背負う。選手会でも副会長。試合では守備の要の遊撃を担う。「自分が言う以上、自分もちゃんとしなくちゃいけない」。それは入団時からの“師匠”だった鳥越裕介コーチから受け継いだDNAでもある。二軍監督、一軍の内野守備走塁コーチとして常に教えを請うた“師匠”は今季からロッテのヘッドコーチ兼内野守備・走塁コーチを務める。「自分が成長できるチャンス。もっと上にいけるかいけないかを左右する1年になる」とさらなる成長を高らかに誓う。

日本一連覇へと向かうチームを引っ張るためにも打撃力向上を掲げる。「昨年はキャリアハイと言われたけど、最低限の成績を残しただけ。打率3割がプロでの目標なのでクリアしたい」。1月は福岡県北九州市で同じポジションを争う高田知季曽根海成川瀬晃と自主トレを行った。「今までにいないショートだと言われるように自分でつくりあげていきたい」。得意の守備でもチームの士気を高めていく。

写真=湯浅芳昭
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