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姿勢を結果で示すために前を向くオリックス・T-岡田/リーダーの決意

 

現在はを痛めて二軍キャンプに参加も、ティー打撃を行うなど、焦ることなく調整を進めている


 猛牛打線の中軸として、昨季のT-岡田は強い存在感を示した。全143試合に出場し、代名詞の本塁打は33発で本塁打王に輝いた2010年に次ぐ、31発を記録。四死球は自己最多の89と、相手チームの脅威でもあった。

 それでも、満足はしていない。打点は68。選手会長として「先頭に立つ人間が結果を出さないと説得力もない」と100打点と100四球をノルマに掲げ、プロ13年目のシーズンを真っすぐ見つめている。

 オリックスは、選手の負担になることから15年の糸井を最後に主将制度を廃止。名を伴ったリーダーこそいないが、T-岡田が打線においてもチームの和においても中心に立っている。だからこそ、自覚も強い。

 今季はチームのキャッチフレーズを「BRAVE SPIRIT 勇猛果敢」と設定したことを受け「足りない部分だと思います。気持ちを前面に出す選手が少ない。そのいうものを見せることによって周りも引っ張られると思う」と語気を強めた。
 
 オフはすべてチームの上昇につなげる覚悟を持ち、1月には、武田健吾西野真弘杉本裕太郎とともに沖縄で自主トレを行い、後進育成に努めた。
「彼らのこれからを預かっている。活躍してくれたらうれしい」

 トレーニング方法や野球に対する考え方を、後輩たちに余すところなく伝えた。思いは一つ。「優勝を成し遂げるためには、僕たちが全力でやるしかない。昨年以上のものを出さないと」。その姿勢を結果で示す。

写真=佐藤真一
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