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西武・本田圭佑 「力の抜き、入れ」を習得して3年目の飛躍へ/レベルアップ宣言

 

先発ローテ入りを狙う本田


 昨季までチームメートだった野上亮磨巨人)らと行ったオフの自主トレの成果がキャンプで早速表れている。「フィニッシュが強くなっている。しっかりしたバランスで投げられていて、軌道が出るようになってきた」と土肥義弘投手コーチが変化を感じれば、本田圭佑本人も「指にかかったときのボールが、今までとはちょっと違う。ミットに突き刺さるというか、ズドンという感じの球が行くようになりました」と確かな手応えを口にする。

 自主トレでは普段使ってない筋肉まできちんと使い、意識的に動かせるようになるためのトレーニングを重点的に行ってきた。その筋肉が使えるようになることで、「ムダな力を使わず、良い球が投げられるようになる」という。

 キャンプでも引き続き、そのために「力の抜き、入れ」をテーマに掲げた。投球時に力を入れる感覚として、野上にならい、構えたときが「0」、リリース時が「8」、フィニッシュ時が「10」と表現する。だが、「僕が一番下手なのが、リリース後に『10』に持っていくところ。最初の『0』はできるのですが、『10』まで出し切れないで終わってしまう」と現時点での課題も明確だ。

「今はまだ、直球だけでも5割ぐらいしか納得いく球が投げられていない。直球だけなら8〜9割にしないと。変化球を生かすためにも、まずは直球の精度を磨きます」

 野上、牧田が抜け「僕らが頑張らないといけない」と意識は高い。今季を「勝負の年」と意気込む24歳右腕。3年目の飛躍を胸に期す。

写真=大泉謙也
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