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広島・大瀬良大地 新フォームに手応え/レベルアップ宣言

 

新フォーム習得に励む大瀬良


 試行錯誤しながら、大瀬良大地が前に進んでいる。宮崎・日南キャンプの序盤、投球フォーム固めに重点を置いた。昨年までと大きく変わったのはテークバック時の左手の使い方。従来よりも高くなった。元広島黒田博樹氏の映像を見て、参考にしたもの。ストレートの球威向上が狙いだった。

「最初はめちゃくちゃ違和感があった。左手が上がることで右肩も下がってくるけど、(右手の球離れまでの)助走が大きいほうが、球の強さもいい方向に出る」

 オフは2017年まで3年連続で合同練習を行っていた、ドジャース・前田健太との自主トレから独り立ち。1月の自主トレーニングでは黙々とネットスローを繰り返し、「最後のひと伸びが出てきた」と手応えを口にしていた。

 キャンプインすると、2月2日に初のブルペンで45球。傾斜を使うと、高めに意識していたはずの左手が低く感じたという。「もう少し上がっていい。力強さにも影響がある」。6日にはフリー打撃に登板。新フォームから投げ込む直球には威力があり、打者を押し込んだ。間を意識したように、左足も少しゆったり上げていた。

 かつての新人王右腕は昨シーズン、3年ぶりの2ケタとなる10勝をマーク。それでも達成感はない。「昨年は絶対的な信頼を得られなかった。今年はもっと結果を残したい。3連覇、日本一に貢献できる投球がしたい」。個人的な目標は、自己最多を更新する170投球回。進化を続け、エースへの道を歩んでいく。

写真=BBM
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