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ヤクルト・川端慎吾内野手 決意の再スタート/スタートダッシュを決める

 

今季こそはチームに貢献すると誓う川端


 今季こそは――。ヤクルトの背番号5、川端慎吾が浦添・春季キャンプで懸命に汗を流した。昨季は開幕前に椎間板ヘルニアを発症。開幕に間に合わせようと努力を重ねたが、状態は上がらず、昨年8月末に手術を受けた。2015年に優勝した際は「恐怖の二番打者」として活躍しただけに、初の一軍出場なしに終わった昨季は、悔しさだけが残った。

「苦しい一年。情けなかった」と今季に懸ける思いは強い。リハビリも順調で、春季キャンプでは一軍に帯同し、開幕から万全の態勢でいく準備を整えている。

「打つ、打たないというより、しっかりと走れたことが良かったと思う。足は動かなかったですけど。実戦に入っていけば、もっと動くと思う」。昨年8月6日のイースタン・リーグ、西武戦(戸田)以来の実戦となった2月9日の紅白戦では、「四番・DH」で出場し、2安打1打点の活躍を見せた。宮本ヘッドコーチは「いつでも安打なら打てますよ、という打撃だった」と称賛。青木が復帰した上に、川端が完全復活となれば打線の厚みも増し、上位へ食い込むことも現実を帯びてくる。

 昨年のリハビリ中は、埼玉・戸田市の球団施設近くにある土手の階段を何度も登り降り。「1人になると、いろいろ考えてしまう」と漏らしたこともあったが、愛する家族の支えもあり、再びスタート地点に立てるまでになった。戻ってきた燕の「背番号5」が、今年こそは開幕からアクセル全開でプレーする。

写真=内田孝治
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