「何事にも全力な姿勢」を評価され、工藤監督から春季キャンプMVPに選ばれた西田
新天地でひときわ目を引く猛アピールを続けている。昨年11月に
楽天からトレードで移籍してきた
西田哲朗が元気いっぱいだ。春季キャンプ折り返しの休日に
工藤公康監督は「一番アピールしているのは西田じゃないか」と名指しで評価。当の本人は「素晴らしい選手がたくさんいる中でより多くのことを吸収したい」と貪欲に取り組んでいる。
「つかみはOK」とばかりにキャンプ2日目に注目を浴びた。時間内での走行距離を計測する12分間走。主力のA組メンバーで一斉にスタートし、早々に集団を飛び出した。30人中トップの3170メートルを記録。「僕は先行逃げ切りしかできない。(12分間走は)初めてなので自信はなかったけれど、監督に『根性見せろ』と言われていたので、いけるところまで行こうと」と汗をぬぐった。
ソフトバンクの内野陣は一塁・
内川聖一、三塁・
松田宣浩、遊撃・
今宮健太のレギュラーが確定的。
本多雄一、
川島慶三らと二塁のポジションを争うことになる。「しっかり準備して技術を高めていきたい」。内野はどこでもこなせるユーティリティーぶりも強み。2014年には131試合に出場した経験もある。
キャンプ中盤からシート打撃、紅白戦と実戦モードに突入してもアピールは続いている。2月17日の紅白戦初戦では安打に加え、強肩の
甲斐拓也から二盗に成功した。「スタートは悪くない。1日で終わらないよう、続けていきたい」と宣言どおり、翌日以降も安打をマーク。首脳陣の期待はうなぎ上りだ。
写真=湯浅芳昭