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ヤクルト・武内晋一内野手 必要とされる選手に/生き残りにかける

 

打撃でも守備でもチームに貢献する


 プロ13年目。武内が生き残りをかけて戦っている。球団ワーストの96敗を喫した昨季は、主に代打として66試合に出場し、打率.221、0本塁打、5打点に終わった。それでも6月23日のDeNA戦(神宮)では、延長10回に中越えへのサヨナラ適時打を放ち、勝負強さを見せた。

 昨年11月の秋季キャンプでは、最年長で参加。今春のキャンプでは久々に一軍に帯同し、「違った緊張感。もう一度、何とかシーズンで仕事をしたいというのは、今まで以上にある」と気合を入れて臨んだ。取り組んだのは、持ち味の打撃だ。「バット軌道であったり、ボールに対しての入り方であったり。すべてをどういう感じでやればいいか考えた。こんな感じかな? というのはつかめましたね」と実りのある春になった。

 先輩の復帰も、刺激になる。早大時代の2学年上でともに戦った青木が、7年ぶりに帰ってきた。「いろいろ話はしました。真剣な話も。新しい青木さんで帰ってこられたなと。技術もそうだし、話すことも。僕のことも、いろいろな場面で気遣ってくれます」と武内。元メジャー・リーガーとの濃密な時間は、必ずやプラスになる。

 本職である一塁には畠山や荒木、鵜久森、大松、キャンプから挑戦している坂口らがいる。「もちろん一番はレギュラーで出場すること」としながらも、生き残りへ「守備固めであったり、役割はある。チームに必要とされる選手が目標」とバットでもグラブでもチームを支える覚悟だ。

写真=小山真司
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