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西武・平井克典 優勝へのカギを握るサイドスロー右腕/2年目の成長

 

勝利の方程式の一員として期待がかかる平井


 昨年、中継ぎの中心だった牧田和久(現パドレス)、シュリッターが抜け、よりいっそうの活躍が期待されるのが平井克典だ。

 1年目の昨季は5月27日楽天戦(Koboパーク宮城)でデビューを果たすと、最後まで一軍で主戦力として活躍。特に後半戦は完全に首脳陣の信頼を勝ち取り、試合を左右する大事な場面での起用も増え、42試合登板、2勝0敗4ホールド、防御率2.40と、チームの2位躍進に大きく貢献した。

「最低でも昨年以上の数字を残して、さらに大事な場面で投げさせていただけるようにしたい」と飛躍を胸に期す中、その意気込みをキャンプ中から早速証明した。新たに球種を増やし、直球の精度にも磨きがかかっている姿に、「しっかりと自分で考えてやってくれていると感じますし、牧田さん、シュリッターが抜けて、『自分がやらないと』と自覚も持ってやっていると思います」と捕手の岡田雅利も頼もしさを感じると話した。

 2人が抜けた7、8回を誰が担うかが、チームの行方を左右する大きなポイントの1つとなるが、背番号25はその筆頭候補である。エースの菊池雄星十亀剣、ウルフ以外は、先発ローテーションが定まっておらず、不安が残るため、今年は特に7回を投げる投手の安定感が重要なポイントとなりそうだ。

 そこで、平井への期待値は非常に高い。その役割を果たせるか否かで、チーム状況が大きく変わる可能性も十分考えられる。信頼度を高めて「セットアッパーにも挑戦したい」と2年目右腕。間違いなく、優勝へのカギを握る存在だ。

写真=大泉謙也
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