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楽天・池田隆英投手 本領発揮へ準備万端/2年目の成長

 

先発ローテの一角を狙う


 ルーキーイヤーの悔しさを、力に変えた。昨季、一軍登板のなかった池田隆英は、先発ローテ入りをつかみ取ろうと努力を続けている。2月に登板した対外試合3試合で計8イニングを投げて、3安打2失点、自責点はゼロ。阪神ロサリオに一発こそ浴びたが、結果を積み重ねて首脳陣の信頼をつかんでいる。

 苦しい1年目だった。同期入団の菅原、森原、高梨が開幕一軍を勝ち取り、前半の快進撃に貢献。田中、藤平も順調に一軍デビューを果たした。高梨が終盤に勝ちパターンでの地位を確立し、藤平も連敗ストッパーとして堂々の投球を披露。当たり年と言われたルーキーの中で、ドラフト2位の池田には出番がなかった。5月、8月と2度、先発が内定しながら5月は左足首、8月は右足首を捻挫。結局、一軍登板なしに終わった。

 きっかけは、オフの自主トレだった。楽天OBでマリナーズ・岩隈の米国自主トレに参加。「岩隈さんは140キロぐらいで打者を翻弄している。的を絞らせないし、コントロール、キレの大切さを感じた」。フォークの握りや、投げる際のヒジの位置など技術的なアドバイスを受けると同時に、ツーシーム習得にも着手。「ピッチングの幅が広がると、バッターも迷うと思う」と手応えを感じている。

 梨田監督も「成長したなという感じ。(ローテは)確定はしてないけど、期待していいんじゃないかな」と高く評価。則本、岸ら強力先発陣の一角として、初の一軍の舞台で本領発揮が期待される。

写真=神山陽平
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