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中日・木下雄介 一軍デビューが見えた/2年目の成長

 

支配下登録に近づいている木下雄



 2016年オフに育成から支配下登録を勝ち取った三ツ間卓也の後を追うように、木下雄介が2ケタ背番号をつかむ日も遠くなさそうだ。森繁和監督が「今後が楽しみ。当然、背番号も小さくなっていくと思う」と話すほどの成長株だ。

 昨季のウエスタン・リーグで22試合に登板し、22イニングを投げ0勝0敗、防御率6.14の数字を残した。昨秋のフェニックス・リーグでは、5試合計6イニングを投げて防御率1.50。自己最速タイの151キロも計測した。セットポジションから右ヒジを柔らかく使って投げる速球が最大の武器だ。

 春季キャンプでは育成で唯一、一軍北谷組に抜てきされた。一軍で活躍する先輩たちと過ごした1カ月。「いい緊張感の中で練習できたし、いろいろ話を聞くこともできた」。刺激を受けながら腕が横振りになることや配球面など課題と向き合った。

「修正し切れていない部分もあったが、毎日投げる中で自分の悪いときがどうなっているか分かった」と手応えをつかんだ。

 3月4日のオープン戦、楽天戦(ナゴヤドーム)では8回から登板した。8回は2三振を奪って三者凡退に仕留め、9回は1点こそ献上したが最速150キロの直球を軸に猛アピール。

「1イニング目は強いボールを投げることもできた。良くなってはきている。ああいう投球を続けたい」と木下雄。

 ナゴヤドームの一軍マウンドで腕を振る日まで、気を緩めずに己を磨いていく。

写真=BBM
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