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オリックス・根本薫 投手から転向も“急成長”/一軍デビューが見えた

 

もともと霞ケ浦 高3年夏の茨城大会で3本塁打を放つなど強打者として注目を集めた逸材。今季から野手登録に変更し、ブレークを期す


 高卒2年目ながら芽を出し始めているのが根本薫だ。キャンプ途中に一軍を経験し、現在は二軍でアピールを続けている。プロ2年目の今季に向け「打って走って守れる選手が目標。どれでもレベルアップしていきたい」と初の一軍出場をまずは目指していく。

 霞ケ浦高から2017年ドラフト9位でオリックスに入団。ルーキーイヤーの昨季は投手での登録だったが、シーズン途中に外野手に転向した。高い身体能力を持ち、野手としての将来性に期待がかかるが、プロ初出場へ課題は決して少なくない。

 不慣れな外野守備や、打球判断、送球など壁にぶつかるが「守備でアピールしていけるようにならないと」と、苦手分野の克服に力を入れる。

 一方で打撃では力強さを見せている。オフには体重を80キロ台後半までに増量。「体が変わったからか分からないですが」と前置きするも「ボールも前に比べて飛ぶようになった」と手応えを口にする。

 今春キャンプ中の紅白戦では、ホームランを放つなど実戦でもアピール。粗削りながら魅力的な打力を持つ19歳に、福良監督も「良い打撃をしている。しっかり振れている」とうなずいた。
 
 外野陣はロメロ後藤駿太、T―岡田、吉田正尚らに加え、今春キャンプからコンバートした宗佑磨が加わるなど、出場を勝ち取るまでに乗り越える壁は多い。それでも「しっかり競っていけるように、走攻守どれでもアピールしていきたい」と根本。投手から転向も、急成長で今季中のデビューを狙う。

写真=佐藤真一
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