週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・高橋奎二投手 何かを変えないと変わらない/一軍デビューが見えた

 

今季こそは一軍初登板を果たしたい



 着実に一軍の舞台に近づいている。3年目左腕・高橋奎二は現在、二軍で汗を流している。龍谷大平安高2年時のセンバツでは、初優勝に貢献。2016年ドラフト3位でヤクルトに入団したが、度重なる故障により、いまだ一軍登板はない。

「2年連続でケガをしているので、1年間投げ切ること。その先の目標が一軍で投げることです」

 3月10日のイースタン・春季教育リーグのDeNA戦(横須賀)では、先発して4回4安打無失点。2年続けて痛めた左肩、昨年発症した腰痛からも回復しており、「今のところ肩も違和感なくできています。腰も今はいい感じ」と充実感をにじませる。

 代名詞を捨ててまでも、今季に懸ける思いは強い。高校時代から、右足を高く上げる独特のフォームから“左のライアン”と呼ばれていたが、このオフから腰への負担を軽減するために、上げ幅を少なくした。「正直、変えるのは嫌でした。でも、何かを変えないと変わらないと思った」。過去の自分を捨て、新たな自分を確立するため奮闘中で「しっくりきています」と納得顔だ。

 石井弘投手コーチは「キャンプから大きな問題もなく実戦を踏めている」とこれからの活躍に期待する。1歳下の寺島と梅野には、一軍デビューを抜かれた。「先を越されたけど、まだチャンスはあると思う。後輩に負けたくない気持ちはあるので、いつかは追い越して、先に一軍に定着できるように」と高橋。勝負の年がスタートする。

写真=斎藤 豊
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング