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楽天・松井裕樹投手 新フォームで臨むシーズン/目指せ初タイトル

 

実績は十分。今季こそは形になるものが欲しい


 楽天松井裕樹は、守護神として最多セーブのタイトルを目指す。過去3年は3年連続30セーブ以上と十分な成績をマーク。それでも、昨季はNPB新記録となる54セーブを挙げるなど、3年連続40セーブ以上の鉄腕・サファテソフトバンク)に阻まれ、タイトルに届かなかった。

 昨季は初タイトルを強く意識した。開幕から、好調なチームとともに順調に数字を重ね、7月22日に29セーブ目。「最低でも40セーブ。タイトルは欲しいです」と語っていた。しかし、7月下旬に左肩を痛めて離脱し、30セーブ到達は9月7日。首位を走っていたチームも最終的には3位に転落し、悔しいシーズンとなった。

 今季は新たなフォームで勝負する。昨季まではセットポジションだったが、二段モーションのルール緩和により、ワインドアップに改良した。「しっかり自分の時間をつくるというか、二段にしたというより、セットからワインドアップにしたことが大きい。実際に強いボールもいっています」と手応えを感じている。

 サファテとのタイトル争いを制するには、40セーブは最低条件となる。チームとして勝ち星を重ねることも必要だ。「ソフトバンクに負けない救援陣をつくりたい。勝負強さを持ったブルペンで、接戦を勝ち取れたらいいかなと思っています」とチームとして、ソフトバンクのリリーフ陣を上回ることを目標に掲げた左腕。年間通してのフル回転で、念願の初タイトルをつかむ。

写真=上野弘明
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