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オリックス・吉田正尚 “フル出場”の先に――/目指せ初タイトル

 

開幕3戦目に今季初本塁打を記録。フル出場を果たせば、どんな成績を残すのか。期待は高まる一方だ


 初のフル出場の先にあるタイトルへ。若き大砲・吉田正尚は、今季に向け「フル出場すること。フルで出続けていく中で、タイトル争いしていければ。(タイトルで)狙っていくのは打撃部門すべてです」と目標を掲げた。3年目こそ、年間通して中軸として責務を果たし、打率、本塁打、打点の打撃部門のトップを狙う。
 これまで、タイトル争いできる舞台に立てなかった。入団から2年は腰のケガに泣かされ、出場は2年間で計127試合にとどまった。それでも、豪快なフルスイングを武器に2シーズンの通算打率は.301で22本塁打、72打点。フル出場すれば、これまでの通算成績を1シーズンで上回る数字を残せる力は十分にある。

 昨年11月に腰を手術。キャンプもペースを落として調整し、開幕へ状態を仕上げてきた。離脱の日々を振り返り「あの経験をムダにしてはいけない。同じ失敗はしてはいけない」と教訓にし、練習前のストレッチを入念に行うなど、体のケアにも力を注ぐ。

 状態については「やってみないと分からない」と慎重だが「1年間戦うための準備は、できる限りしています」と万全の態勢を整えている。

 具体的な数字は口にしない。1年間チームに貢献し続けながら、積み重ねていくつもりだ。「1日1日を大切に、目の前の1打席でできることをしていきたい。打順も、どこであっても、任されたところでしっかりとやるだけです」。真価を発揮し、パ・リーグの強打者たちと頂点を争う1年にする。

写真=佐藤真一
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