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ソフトバンク・松田宣浩 年齢分の「熱男〜!」コールを/生え抜きの意地

 

4月17日時点で3熱男の松田。ここからペースアップしていきたい


 本拠地のファンが待ち望んでいたときが訪れた。3月31日のオリックスとの開幕第2戦(ヤフオクドーム)。敗色ムードが濃い中、9回に松田宣浩が右翼テラス席への1号2ランを放った。お待ちかねの瞬間はナインとハイタッチを交わした直後。右手を突き上げるおなじみの「熱男〜!」コールが飛び出した。観客も巻き込んだ恒例のパフォーマンス。「いつか出るとは思っていたが、思ったよりも早かった。気持ち的にいいですね」。生え抜き13年目のシーズンの初安打に笑顔が浮かんだ。

 チームのみならず球界随一の元気印は今年も健在だ。中堅からベテランの域に差し掛かるが、ウオーミングアップでは若手のように常に先頭で声を張り上げる。前述のパフォーマンスも2015年の球団スローガン『熱男』から始め、スローガンが変わっても「僕にピッタリ」と一貫。若手の台頭を期待する声に対しても「ポスト内川(聖一)、松田って言うけど、負けるつもりはない。こっからガッツリいったろと思うし、すごい壁になりたい」と熱い思いを持ち続ける。

 目標には4年連続の全試合出場と、6年連続7度目となるゴールデン・グラブ賞獲得を挙げた。そして5月に35歳を迎える生え抜きは、15年のキャリアハイに並ぶ35本塁打を目指す。「本塁打イコール打点。本塁打イコール熱男。(昨年の)24本で満足するようなことはない」。本塁打を打てばファンの待つ「熱男〜!」コールもできる。昨年より1カ月も速い1号は35発への号砲となった。

写真=湯浅芳昭
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