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中日・ビシエド モヤ台頭でもやもや? アピール求められる2年契約最終年/スタートダッシュに成功

 

開幕直後は好調なビシエドだったが……



 竜の主砲が快調に滑り出した。来日3年目。すっかり「四番」が定位置となっているダヤン・ビシエドが開幕から6試合連続安打のスタートを切った。その間の打率は.417。10安打の中には2本塁打を含む充実の内容だった。

「春季キャンプから、しっかりと良い準備をできているからね。1つ勝つことができて、ここからがスタートだよ」。4月4日にナゴヤドームで行われた巨人戦。待望の今季初白星を上げた試合でも先制打はビシエドのバットだった。勝利に直結する1本に、本拠地のお立ち台でも胸を張った。これこそが主砲の仕事だ。

 メジャー通算66本塁打の実績どおりの力は、過去2年でも見せている。ただ、2016年、17年ともに故障やアメリカでの市民権取得手続きの難航などがあり、まだ1度もフルシーズンを乗り切っていないことが最大の難点で、今季も4月19日に市民権取得のためにアメリカに帰国した。2年契約が切れる今オフを見据えれば、ビシエドにとっても重要な1年であることは疑いようがない。

「オフにしっかりトレーニングをしてきたからね。上半身、下半身、全身にパワーをつけてきた」。その意気込みは、明らかに一回り大きくなった肉体を見れば分かるが、離脱中に思わぬ台頭があった。

 20日に一軍登録された新助っ人のモヤが、出場3試合で計9安打、1本塁打、4打点、打率.692の大当たり。ビシエドの穴を埋めて余りある活躍を見せた。

 のんびりとは構えていられなくなったビシエド。1日も早く復帰し、負けじとバットでアピールしたいところだ。

写真=BBM
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