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ロッテ・有吉優樹 「千葉・愛」にグラウンド“外”でも支えられる/地元愛を胸に

 

2年目も中継ぎで奮闘する有吉


 千葉市の東に位置し、九十九里浜に接する大網白里市で生まれ育ち、東金高から東京情報大と地元・千葉で野球を続けた有吉優樹だが、地元球団は遠い存在だった。高校時代は2年夏の県大会でベスト16。大学4年では最多勝(5勝)と最多奪三振(55)を獲得していたが、この時点でプロから声がかかることはなかった。

「高校、大学と千葉で野球をやって、社会人で福岡に行った。他球団も見てくれている中、地元のロッテが指名してくれた。『ああ、千葉に帰るんだ』というほっとした気持ちが一番でしたね」

 福岡の社会人野球チーム・九州三菱自動車から2017年ドラフト5位で指名された時点では、それほど実感がわくことはなかった。

 だが、1年目から勝利の方程式に入り、ZOZOマリンで活躍するたび、地元でよかったと感じる機会が増える。「中学、高校の友人はよく、試合を見に来てくれます。これは千葉出身ならではだなと思いましたね」。ルーキーイヤーは53試合に登板し、2勝5敗1セーブ、防御率2.87。他球団に指名されていれば、もらえなかっただろう地元の声援にも背中を押され、一軍でその地位を確立させた。

 昨年の大みそかに結婚。「同じ千葉県出身ということもあり、とても気が合いました」。グラウンド外でも「地元愛」に支えられ、迎える2年目。「やれることをやった中での結果は仕方がない。結果は気にせず、それまでの準備を大切にしています」。背番号36は今季も頼れる存在である。

写真=BBM
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