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阪神・糸井嘉男 掛布をマネて左打ちに転向したのが原点/地元愛を胸に

 

開幕から依然として打線が低調な中、主軸として高打率をキープし続けている糸井


 開幕から糸井嘉男が好調をキープしている。移籍2年目のシーズンは「三番」にどっしりと座って好スタートを切った。

 オリックスでFA権を行使して阪神入りした際は「関西は居心地がいい」といって在京球団に興味を示さなかった。

 ヒーローになって「できるだけ活躍してお立ち台に上がりたい」と虎ファンのハートをうまくつかむのも、糸井らしいところだ。

 今シーズンは巨人戦(東京ドーム)で開幕してからカードが一巡するまで、5試合でマルチ安打をマークするなど高打率で好調を維持している。

 昨オフには京都・与謝野町の母校・橋立中で行われた野球教室に参加した。「地元に温かく迎え入れられてうれしい」と感激した。

 少年時代は右打ちだったが、身内から「タイガースの掛布みたいに打ってみぃ」と言われて左打ちに転向したのがもともとの原点だった。

 昨シーズンは交流戦で左太モモ裏、7月に右ワキ腹挫傷で戦列離脱した。その反省に立って今オフには過酷なトレーニングを積んできた。

 糸井が「甲子園のすごい声援の中で打つのは気持ちが良い」というように、ファンと一緒に盛り上がるつもりだ。

 4月15日のヤクルト戦(甲子園)では、由規から今季、甲子園初アーチになるバックスクリーンへの3号2ラン。2安打4打点の大暴れで健在をアピールしてみせた。

 ペナントもカード2回り目に突入。糸井は「何とか食らいついていきたい」と打線の軸としてチームを支える。

写真=BBM
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