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オリックス・金子千尋 浮上のカギはエースの勝利。苦しむ右腕を勝たせるために/春の収穫or誤算

 

今季5度の先発登板も0勝4敗と、いまだ勝利を手にしていない金子千尋


 3、4月は5連敗を喫するなど、チームは月間負け越しと、スタートダッシュに失敗した。課題として残ったのは、エース・金子千尋の不調だ。4月24日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、打線が2度追いつくも、再三リードを許し4回途中9安打4失点でKO。5月3日の西武戦(京セラドーム)も6回3失点で負け投手に。開幕から自己ワーストの4連敗を喫するなど、苦しい投球が続いている。

 開幕当初はカード頭を任された右腕の状態が上がらないこともあり、カード初戦の連敗は球団ワーストを更新。福良淳一監督が「金子が勝たないことには」と話すように、エースの白星が浮上には欠かせない。

 打線もつながりを欠き、投手陣の好投に応えられずロースコアでの敗戦を許してしまう試合も。金子に3敗目がついた4月24日の日本ハム戦も、10安打でわずか3得点。チャンスを作るも決定打が出ず、指揮官は打順の組み替えを頻繁に行い「形にはなってきているが、まだ」と理想型を模索している。

 一方で新戦力が台頭。ドラ1左腕の田嶋大樹は、3月31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)にプロ先発して、5回1失点で初勝利。新外国人・アルバースも初登板で来日初勝利を挙げるなど、左腕の活躍が目立っている。

 打線は5月に入り、6試合で20得点をたたき出すなど、復調の気配を見せている。吉田正尚ロメロマレーロ、T―岡田ら重量級の中軸を持つだけに、苦しむエースら投手陣を支えたい。

写真=佐藤真一
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