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ロッテ・角中勝也 わずか1カ月半で全治3カ月安静のケガから復帰した“走れる四番”/ここから巻き返す

 

角中は驚異的なスピードで復帰を果たした


 想像を遥かに超えるペースで背番号3が戻ってきた。5月11日の西武戦(メットライフ)。角中勝也は「四番・左翼」でスタメン出場を果たした。

「お医者さんからは『3カ月は固定』だと言われていたんですけど、自分の感覚で行くしかないと思いました」とは4月30日のイースタン・西武戦(ロッテ浦和)で実戦復帰した際の言葉だ。

 右腰の違和感から復帰した3月20日の西武とのオープン戦(メットライフ)で初回に左翼フェンスに激突し、背中と腰を強打。痛みは引かずに同30日、都内の病院で精密検査をした結果、「第12胸椎圧迫骨折」で全治5週間と診断されたと発表されたが、実際は3カ月の安静を勧められた重症だった。それが4月中に実戦復帰できるまでに回復させてみせた。

「角中を四番で行かせたい。そうすれば一番から四番までが、走ることができる」と、今季就任した井口資仁監督は走塁改革を旗印に“走れる四番”として角中を指名していた。チームは3、4月を勝率5割で乗り切るなど健闘していたが、角中自身は任されたことへの責任を痛感していた。

 まずは二軍戦で復帰したとの報告を聞いた指揮官は、「今はあまり急がせることはない。二軍でしっかり守れるようになってから一軍に呼びたい」と再発を恐れ、ブレーキをかけていたが、そこから10日あまりでの一軍復帰だ。

 角中自身はアクセルを緩めるつもりはない。「やるしかない」と、チームがまだ踏ん張っているからこそ万全に仕上げた「四番」の復帰で、上位進出を狙っていくつもりだ。

写真=BBM
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