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日本ハム・大田泰示 打順の概念を変える!超攻撃型二番で覚醒中/序盤戦MVP

 

日本ハムに移籍して2年目のシーズン、眠れる才能がついに本格開花のときを迎えている


 つかんだ自信を確信に変えつつある。大田泰示の潜在能力が、まさに開花しようとしている。4月24日のオリックス戦(札幌ドーム)から主に二番打者として起用され、猛打を振るった。5月16日現在で二番でスタメン出場した17試合で7本塁打(17打点)。バントや進塁打など、つなぎのイメージが強い打順で長打力という長所を全面に押し出して攻撃陣を引っ張っている。

 栗山英樹監督が求めるニュータイプの二番打者像を体現中だ。メジャー・リーグではトレンドから、もはや定着しつつある二番に強打者を配する布陣。日本ハムでも近年いろんなタイプの打者が起用されたが、長距離砲は定着し切れなかった。その中で自分のスタイルを貫きながら結果を残す大田の活躍はインパクトと同時にチームに活気も与えている。

 本人の意識も頼もしい。「自分が犠打とかを求められるかといったら違う。長打が打てる中でチーム打撃ができたりするところが求められている。自分の良さを消さないように」と話す。二番は多く打席が回り、必然的に相手投手にも多くのプレッシャーを与える存在。開幕直後はつながりを欠いた打線も大田が二番に入ってからは得点力も増した。

 5月9日のオリックス戦(京セラドーム)で本塁打数は10本に到達。巨人から移籍1年目の昨季(15本塁打)に続き、2年連続2ケタアーチを早くもマークした。球界でも希少価値の高い右のスラッガーにさらなる打棒爆発の予感が漂う。

写真=BBM
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