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楽天・岸孝之 「チームが勝てば何でもいい」。原点回帰で快投を続ける右腕/序盤戦MVP

 

援護の少ない中で、圧巻の投球を続けている


 波に乗れないチームの中で、きっちり結果を残してきた。FA移籍2年目の岸孝之は、らしい投球で勝ち星を積み上げている。5月28日の時点で、8試合に先発して4勝1敗。防御率1.65はリーグ2位の成績だ。不振の打線から援護が生まれないゲームでも、キレ味抜群の直球を軸に、試合をつくる好投を続けている。

 最高の投球を見せたのは、5月2日の日本ハム戦(札幌ドーム)だった。ルーキー・清宮のデビュー戦として注目された一戦。初回に1点の援護をもらうと、最後までそのリードを守った。3安打での移籍初完封に「ホッとした。勝ててよかった」。清宮にはプロ初打席初安打となる中越え二塁打を浴びたが、その後は2打席連続三振。「ものすごい打球が上を飛んでいったので、次からはしっかり気をつけて投げました」とうなずいた。

 最高の準備でシーズンを迎えた。ルールの緩和にともない、取り組んできたのは二段モーション。東北学院大の途中までは二段モーションだっただけに「タイミングが合いやすい」と、原点回帰のフォーム変更だった。キャンプ中、2月9日には「ここまで投げたのは記憶にない」という273球の投げ込みも敢行。オープン戦最終登板となった3月25日の巨人戦(東京ドーム)では、6回完全と完璧な投球でシーズンへ弾みをつけた。

 苦しい戦いが続くチームで、4勝はいずれも連敗ストップ。「チームが勝てば何でもいい」と話す右腕の投球が、大型連敗への転落をギリギリで回避させている。

写真=井沢雄一郎

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