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オリックス・アルバース プレート位置を巧みに使うクレバー左腕/序盤戦MVP

 

5月22日の楽天戦で8回、無失点の好投。チームトップの6勝目を挙げた


 期待以上の活躍を見せているのが、新外国人左腕のアンドリュー・アルバースだ。来日初先発となった4月4日のロッテ戦(京セラドーム)で6回3安打1失点と好投し、初勝利を挙げると、その後も安定した投球を披露。5月22日の楽天戦(楽天生命)でチーム単独トップの6勝目をマークした。

「日本の野球に対応できてきたと思う。コントロールが生命線なので、しっかりと持ち味を出して抑えていきたい」と勢いを止めるつもりはない。
 
 福良淳一監督が「コントロールも良く、四球もあまり出さない投手。しっかりと試合を作ってくれる」と評するように、クレバーな投球が持ち味だ。対右打者にはプレートの踏む位置を一塁側に、左打者には三塁側にその都度変えて投球を行う。

「日本に来てから取り組みました。角度を付けて、内角にしっかりと攻めるためにしている」

 コントロールの精度の高さも合わさることで凡打を量産。5月1日の西武戦(京セラドーム)では、試合前に左腕対西武打線のビデオを見て研究。強力打線を相手に7回7安打2失点に封じ込めるなど、勤勉な性格も活躍を支えている。

 チームは4月に5連敗を喫するなど、借金を抱える厳しいスタートとなったが、反攻へ向け「自分はしっかりとマウンドでできる限りの仕事をして勝利に貢献していきたい。試合もそうですが、チームの流れも変えられる投球ができれば」と口にする。

 頼もしい助っ人左腕は年間通してチームの支えていく覚悟だ。

写真=井沢雄一郎
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