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楽天・今江年晶内野手 最下位チームの希望の光。得意の舞台で巻き返しを/交流戦のキーマン

 

低調なチームの中で孤軍奮闘の働きを見せている


 好調のベテランが、交流戦のカギを握る。FA移籍3年目を迎えた今江年晶は、6月3日時点で打率.313、4本塁打、22 打点。本来の勝負強さを発揮し、チャンスで結果を残している。規定打席未満ながら打率3割超をキープし、打点もペゲーロに次ぐチーム2位。巻き返しを狙うチームにとって頼もしい存在だ。

 好循環が生まれている。4月は毎試合出場というわけではなかったが、アマダーの離脱もあり5月中旬以降はスタメンに定着。「打席にたくさん立てて、その中で自分で工夫したりしてやっていける。結果は出やすいと思う。疲れは残るけど、いい疲れ」とうなずいた。打席数が増えたことが好結果につながり、その好結果がさらに多くの打席をもたらしている。

 交流戦は得意の舞台だ。ロッテ時代には、打率.385をマークした2010年を筆頭に3割以上を6度マーク。データが少ない相手との対戦も苦にしないタイプで、セ・リーグ本拠の球場の狭さもプラスに働くという。交流戦の成績が、シーズンの成績とリンクしている年も多く、好調で突入する今季の交流戦は期待も大きい。

 チームにとっては巻き返しの舞台。「ウチは前半戦、本当にかみ合わなかった。かみ合ってくればガンガン勝っていけるような力も持っている。最終的にどうなってるかだと思うんで」。失速した昨季とは逆パターンを目指して、交流戦男が浮上のきっかけをもたらす。

写真=井沢雄一郎
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