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ロッテ・ドミンゲス “新外国人”が“助っ人”となった日/試合を決めたあのプレー

 

ドミンゲスはチームに不足する長打力をもたらす


 新外国人が「助っ人」と認められた日だった。本拠地のZOZOマリンで行われた5月24日の日本ハム戦。今季から新加入のドミンゲスが窮地を2度救う大活躍を見せ、延長12回の清田のサヨナラ打につなげた。

 自ら「クレイジーゲーム」と笑った乱戦を演出した。まずは2点ビハインドの9回だ。一死から鈴木が歩いたところで、田村に代わって送り出された。投手はクローザーのトンキン。外角から内よりに入った直球を「最高のスイングができた」と完璧にとらえると、起死回生の同点2ランとなった。

 第2打席は犠飛で1点勝ち越された11回だった。ランナー二塁で今度は西村の初球のカーブを左中間に運び、再び同点。「ベンチでシェッパーズと、直球を打ったから次は変化球がくると話していた。そのとおりだった」と興奮気味にまくし立てた。

 キャンプではまったくアピールできなかった。沖縄本島への最初の遠征から漏れ、石垣島残留を命じられるほど。オープン戦でも真ん中の変化球にバットは空を切り、開幕は二軍だった。それでも二軍関係者は「とにかくまじめに取り組んだ」と元メジャー・リーガーの姿勢を証言。井口監督が「変化球に止まるようになった」とうなずくように、課題の変化球打ちをファームで改善。貴重な長打力をチームにもたらした。

 そこから4戦4発と大爆発したが、スタメンの機会は限定的。それでも「起用に従うだけ」と腐らずさらなる活躍のときを待つ。

写真=BBM
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