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西武・外崎修汰 リスクマネジメントを怠らず不調を回避/頼れるタフネス

 

今季は打撃で大きな波がない外崎


 外野手への挑戦が奏功し、昨季は135試合とキャリア最多の試合出場を果たした外崎修汰。今季も辻発彦監督からの信頼は厚く、ここまで全試合に先発起用されている。

 試合数も60試合を超え、各球団ともレギュラー陣に疲労の色が見え始める時期だが、逆に外崎は6月に入り状態を上げている。6月25日現在、6月の成績は打率.349、5本塁打、7盗塁。打順もクリーンアップの五番を任されることもある。通算成績も打率.298、9本塁打、35打点、19盗塁と目立った波もなく、チームに大きく貢献し続けているが、その裏にはしっかりとしたリスクマネジメントが存在する。

 最も重要視しているのは変化する自らのコンディションに対し、復調を待たずに、その時々で順応するための“引き出し増やし”を怠らないことだ。例えば疲労のため、「バットが振れなくなってきた」と感じたここ最近、バットを1センチ短くした。すると軽く、短くなったことで意識的にスイングがコンパクトになり、「キャンプや、シーズンが始まったときと同じくらいの感覚で打ちにいけて、ちょうどいい」。再びしっかりとバットが出るようになり、結果にもつながってきたという。

「調子が悪いときこそ、『次は1本出るだろう』と気にしないようにしがちですが、そういう考えはせずに、打てなかったら反省して、『どうすれば打てるか』と、しっかり向き合うようにしています」

 逃げない、怠らない、ケガをしない――。レギュラーとしての責任感を胸に戦う新背番号「5」の向上心は高まるばかりだ。

写真=BBM
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