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オリックス・吉田一将 “割り切りること“を心がけ/頼れるタフネス

 

状況を問わず登板を重ねる吉田一将。6月25日時点で33試合登板はチームトップだ


 5月からの巻き返しを、フル回転で支えているのが吉田一将だ。

 6月9日のヤクルト戦(神宮)では、先発のディクソンが1回6失点で降板したことを受けて、6、7回を投げ無失点。先発経験も豊富なことからロングもできる中継ぎとして、連投もこなし、リーグトップクラスの登板数を誇る。

 タフな働きに応えるため「体調管理には気を使っています。体重も体の動きとかも常にチェックするようにしています」と自身の状態を細かく把握しながら準備を重ねている。

 起用は多岐にわたる。リード時は黒木優太山本由伸増井浩俊の勝ちパターンにつなぐ役目もあれば、1失点が勝敗を分ける接戦時、ときには敗戦処理も務めることもある。

 マウンドに向かう際に心がけるのは割り切ること。

「(連投もある)中継ぎなので、完璧な状態でいることのほうが少ない。(コンディションは)100パーセントを目指すよりも、常に80パーセントを維持するように。マウンドに上がったら、割り切って投げるようにしています」

 シーズン中は、食事のほかにサプリメントなどで補いながらベスト体重の95キロをキープ。調子の波を抑えるように、体調管理を徹底している。

 これから、体力的にもペナントレース的にも厳しさが増す夏場を迎える。接戦など厳しい場面を担う右腕は「接戦でいかに勝てるかが、上位進出の鍵になる。そこで踏ん張れるかで変わってくる。しっかりそこで粋に思ってやっていきたい」と、変わらずタフに仕事を全うする覚悟だ。

写真=佐藤真一
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