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ヤクルト・石山泰稚投手 オフの基礎強化が結実し、無敵の守護神へ/頼れるタフネス

 

体のケアを続けながら持ち場を守る


「新・守護神」が、フル回転している。現在、ヤクルトの抑えとして試合を締めるのは、石山泰稚だ。開幕直後は新助っ人のマット・カラシティーが務めていたが、不振のため一時二軍で再調整。そこで、今季から実質的な投手リーダーを務め、開幕から勝利の方程式の一角を担ってきた石山に白羽の矢が立った。

「試合数とかを考えるのは難しいし、セーブも意識はしていない。チームが勝てばいいと思っています。自分の投球で、1試合1試合が決まってしまう。緊張やプレッシャーもあるけど、開き直って、切り替えて投げています」

 昨季はチーム最多の66試合に登板し、3勝6敗、防御率3.03と、タフさを見せた。オフには「基本の体作り。筋量を上げる」と腕立て伏せやスクワットなど、基礎的なトレーニングを重点的に敢行。1月からはランニングもせずに体作りに努め、シーズンをフルに戦う体力を養ってきた。

 努力した成果が出た。5月30日のロッテ戦(神宮)から、6月2日の楽天戦まで4試合連続でセーブを記録。「それぐらい信頼されているんだと思った。期待に応えないといけない」と、好投でチームに勢いをもたらし、3年ぶりの7連勝に貢献した。今季は6月25日現在で、チーム2位タイの31試合に登板し、2勝0敗、12セーブで防御率1.34。マッサージやアイシングなどでしっかりとケアをしているからこそ、開幕から好結果が続いている。逆襲へ、背番号12の快投が続く。

写真=井沢雄一郎
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