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楽天・アマダー内野手 ウィーラー不在のピンチで期待が集まるメキシコの大砲/夏男の季節

 

遅れた分はこれから取り返す


 気温上昇とともに調子を上げてきた。来日3年目のジャフェット・アマダーは、今年も夏場に真価を発揮しようとしている。今季は5月13日に持病ともいえる左ヒザの炎症で登録抹消。二軍でのリハビリと再調整に約1カ月を費やした。

 しかし、6月12日に再昇格すると、交流戦終了までに6試合に出場し17打数5安打、3本塁打、7打点。ペゲーロが不振で二軍落ちし、ウィーラーは左手人さし指を剥離骨折して離脱したチームの中で、打線の中心として大きな期待が寄せられている。

 過去2年、夏場に力を発揮してきた。来日1年目の2016年は7、8月の30試合に出場し、打率.296、9本塁打、19 打点。3戦4発など固め打ちも目立った。続く17年も7、8月は45試合の出場で打率.289、11本塁打、29打点。こちらも3打席連発など、大きなインパクトを残した。

 過去2年で放った32本塁打のうち、20発と約3分の2がこの季節に集中している。NPB最重量135キロという巨体ながら、温暖なメキシコ生まれ。夏到来を心待ちにしている。

 チームは梨田監督が辞任。平石監督代行の指揮で再スタートを切ったが、選手としてやることは同じだ。「(左ヒザ炎症で)チームを離れていて迷惑をかけた。その分をこれから取り返しにいくよ」と力強く語った助っ人砲。チームとして新たに掲げた勝率5割という目標に向かって、今年の夏もアーチを量産する。

写真=小倉直樹
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