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ソフトバンク・高橋礼 “下の本格派”がチームを下から押し上げる/ルーキー中間報告

 

球界でもめずらしいサブマリンの高橋礼


 分厚い選手層を誇るソフトバンクでは珍しく、いきなりルーキーに出番が巡ってきた。ドラフト2位の高橋礼が、4月22日の日本ハム戦(札幌ドーム)の先発に直前で指名された。新人の初登板初先発は、2013年の東浜巨以来。「寝耳に水だったけど、自分を指名してくれてうれしかった」と初々しい表情でマウンドに上がった。

 さすがに「緊張した」と立ち上がりに連打を浴び、初回に2点を先制された。下手から繰り出す直球に加え、90キロ台のカーブを織り交ぜ、4回を何とか3失点。悔しい黒星デビューとはなったが、「投球間隔が同じテンポになることに注意したい。直球は通用したところもあった。次のレベルに上がれると思う」と何物にも代えがたい経験を積んだ。

 初先発から中2日で25日の西武戦(ヤフオクドーム)には中継ぎ登板。1イニングを無失点で終えた。「行けと言われたところで、どうにかして結果を出していくしかない。集中して投げた」と一軍のマウンドでは1球たりともムダにはできない。6月以降は二軍暮らしが続いているが、一軍返り咲きを狙っている。

 高橋礼の魅力は、球界でも数少ないアンダースローだ。「真っすぐの球威で勝負する」と、かわしていく投球ではなく“下の本格派”としてプロの世界に飛び込んだ。チームは投手陣の台所事情が苦しいだけに、こちらもすでに一軍デビューを果たした同じ大卒でドラフト4位の椎野新とともに即戦力としての期待は大きい。

写真=高原由佳
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