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オリックスを救うヒットメーカー・西野真弘/いぶし銀の輝き

 

ベテラン、中堅と故障者が出ている今、西野が正三塁の座をうかがっている


 前半戦終盤の反攻で、西野真弘が頼もしい存在感を見せている。チームの野手陣は6月、小田裕也小谷野栄一中島宏之、T―岡田が相次いで故障離脱と危機的状況に陥った。

 しかし、窮地で西野がその穴を埋め、要所で力強い働きを披露。「常に狙っている」と話すレギュラー奪取へ向け、起用に応えながら結果を積み重ねている。

 交流戦後のリーグ戦再開から、調子を上げている。6月24日のソフトバンク戦(京セラドーム)から7月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)まで、7試合連続安打。同期間の打率は.484と驚異的な数字をたたき出し、主力を欠く打線を支えた。

 開幕から小谷野、中島が三塁で併用されていたが、どちらもケガで離脱。打線も、一、二番の上位が流動的と、6月下旬から弱点が見え始めた。福良淳一監督は「(選手にとっては)チャンスだと思ってやってほしい」と野手の奮起を促せば、西野が三塁、打線ではときには上位、ときには中軸の後ろを任されながらカバーしている。

 2016年は正二塁手として全試合に出場。17年も開幕スタメンでスタートを切った。快調にキャリアを積んできたが、今季は開幕二塁スタメンの座を、ルーキー・山足に明け渡せば、開幕から程なくして二軍降格も経験。それでも「二軍では、自分の打撃を見つめ直すことができた」と話し、フォームなど日々の試行錯誤を重ねながら好調を維持。主力やベテランを欠くチームを救い、定位置を再びつかむ覚悟で夏場を迎える。

写真=佐藤真一
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