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西武・斉藤彰吾“縁の下の力持ち”が誓う、すべてを出し切る1年に――。/いぶし銀の働き

 

例年になく状態がいい斉藤


「出し切る」をテーマに年明けからガムシャラに取り組んできた斉藤彰吾。昨季、ケガでチャンスをふいにした反省から自主トレ期間中は完全にリハビリ、メンテナンスを行い、身体的な不安をゼロにしてキャンプに挑んだ。

 これが奏功。B班スタートとなったが、全メニューを全力でこなせたことで、万全の状態で二軍開幕を迎え、3月は打率.346、4月は.320。今季で11年目だが、「キャリア最高とも言えるぐらい良い状態」と二軍首脳陣も絶賛するほどだった。そして、5月29日に今季初の一軍登録。自力で勝ち取った昇格だった。

 一軍でも昇格後、7月17日現在、35試合中23試合に出場し、打率.351、1本塁打、4打点、3盗塁。6月18日のDeNA戦(横浜)で自身3年ぶりの本塁打を放つと、その日から4試合連続で先発起用され、全試合で安打。また、24日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではキャリア初の猛打賞を記録するなど打撃面での成長を印象づけている。

 好調の要因の1つが昨秋キャンプから、自身と同じ左投げ左打ちの打撃を参考にしたことだ。右投げの左打者と違い、「左投げ左打ちの人は、足の軸も左で、前よりも後ろにポイントを置く人が多い」。それをヒントに手応えをつかんだ。

「チームには“縁の下の力持ち”が必要。僕は、その役になりたい」と29歳。

「本当に出し切って、自分で『今年は出し切ったぞ!』と思える1年にしたい」

 ここまでは、内容、結果とも、言葉どおりの活躍ができている。続くシーズンも、有言実行を貫くのみだ。

写真=BBM
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