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オリックス・安達了一が“30盗塁”のために誓うこと/足で魅せる

 

果敢な走塁でもチームを鼓舞。後半戦、さらなる“足攻”を果たすため、誓うは打撃向上だ


 機動力不足に苦しむオリックスで、積極的な走塁を見せているのが正遊撃手である安達了一だ。

 6月17日のDeNA戦(京セラドーム)では4回に二盗、三盗を成功させるなど、前半戦でチームトップの11盗塁。昨季はチーム盗塁数が12球団最少の33と足を使った攻撃をすることができずBクラスに甘んじた。開幕前「30盗塁を目指したい」と語った安達。攻撃の厚みを加えるキーマンとして期待は大きい。

 過去には2014年に29盗塁をマーク。今季は早くも3年ぶりとなる2ケタ盗塁を決めるなど、要所で果敢な走塁を見せている。また、過去2年は潰瘍性大腸炎の影響で、シーズン中の離脱を余儀なくされたが、今季は途中離脱もなく自身初のオールスターに出場するなど、順調なシーズンを送っている。

 それでも、現状については「まだまだ全然でしょ。満足していない」と納得していない。今、意識するのは出塁率。「走るためには塁に出なくちゃ仕方がない。バッティングを上げていきたい」と打撃の状態向上を誓う。
 
 チームは、昨季の盗塁数をシーズンの半分で上回るなど、走塁の改革が見られている。一方で打線は前半戦、状態が上がらず得点数はリーグ5位に沈んだ。巻き返しには、打撃と走塁の向上が欠かせない。安達は「後半戦はどんどん走っていきたい」と強い決意を口にしている。

写真=太田裕史
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