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巨人・S.マシソン 7年目右腕は巨人史上最良助っ人?/わがチームの速球王

 

現在はクローザーを任される巨人のS.マシソン


 巨人史上「最良助っ人」の呼び声も高い。巨人ブルペンの最大の武器は、S.マシソンだ。

 昨季終了後にメジャー復帰の可能性もあったが、新たに2年契約を結んで残留。来日7年目となった今季は投手キャプテンの肩書きも背負い、中継ぎ陣の柱としてチームを支えている。「このチームで優勝することが一番の目標だ」と頼もしい。今季序盤は上原浩治が復帰し、A.カミネロ澤村拓一らと、豪華な勝ちパターンを結成した。

 代名詞は、ピストルのような剛速球。メジャーでは101マイル(約163キロ)を計測したという助っ人は、今季も150キロ台中盤を計測しているが、「直球はいくら球速が出ても、甘く入ればとらえられてしまうものです。何よりも大事なのはコントロール」というのが右腕の信条だ。

 存在が際立ったのが7月3日のDeNA戦(東京ドーム)。1点差の8回二死三塁で、澤村が危険球を投じて退場。緊急登板したマシソンは、神里和毅を空振り三振に斬り、ピンチを切り抜けた。9回もイニングをまたいでマウンドに向かい、クリーンアップから圧巻の3者連続三振を奪った。つまり、4者連続三振。完璧な救援でチームを救った右腕は「ピンチの場面だったけど試合を楽しもうと思った。澤村を助けられて良かったよ」と胸を張った。

 7月30日にカミネロが不振で二軍調整となると、代わってクローザーの役目を背負う。7月26日時点で8セーブを挙げているが、自慢の直球で、後半戦もねじ伏せる。

写真=BBM
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