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巨人・岡本和真内野手 大舞台で輝く若き大砲の勢いは止められない?/甲子園のヒーローは今

 

シーズン30本塁打も視野に入る巨人岡本和真


 将来、日本球界を代表するアーチストになる――。見る者にそう感じさせた甲子園のスター・岡本和真は、見込みどおりに巨人の主砲へと成長した。

 高卒4年目でレギュラーをつかんだ今季、不動の四番に定着。8月1日のDeNA戦(横浜)では、「自分でもビックリというやつです。(体が)開かずに粘れた」と、4回に左翼席へ決勝の19号3ラン。4打点で勝利に貢献し、同4日の中日戦(ナゴヤドーム)では節目の20号に到達。8月9日時点で今季通算を打率.302、20本塁打、63打点、リーグ2位の118安打としている。

 岡本がその名を世に知らしめたのは、通算73本塁打を放った奈良・智弁学園高時代だ。3年時の2014年は春夏連続で甲子園に出場。三重高とのセンバツ1回戦では、バックスクリーン弾を含む1試合2本塁打。夏は初戦で高知・明徳義塾高に敗れるも2安打。甲子園での活躍がプロ入りへの足がかりとなった。

 プロ入り後は阪神の本拠地で敵地となっているが、聖地にはめっぽう強い。4月22日の阪神戦(甲子園)の5回には、高橋遥人の直球を捉え、逆風を切り裂くバックスクリーンへの4号3ランをほうり込んだ。プロ入り後、一軍での“甲子園弾”はこれが初めてだった。「甲子園でのプレーは別物」と語る岡本は、今季は甲子園で打率.412と打ちまくっている。

「今年一年はこのまま、突っ走っていきたい」と岡本。大舞台で輝く若き大砲の勢いは、止まりそうにない。

写真=BBM
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