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西武・愛斗 一軍昇格のチャンスを生かせず。悔しさを糧にするしかない/ラストスパートに懸ける

 

一軍で3打席無安打。またしてもプロ初安打はお預けとなった愛斗


 ついに、待ち焦がれたチャンス到来したが……。

 昨季、一軍デビューを果たすも、9試合出場で無安打に終わった愛斗。3年目の今季こそ、開幕から一軍入りし、ブレークを誓っていた。だが、春季キャンプ中にインフルエンザで出遅れ、二軍スタート。一軍が打線大爆発で開幕から8連勝、首位を走り続けたこともあり、野手の入れ替えが少なく、終盤までなかなか昇格できなかったが8月14日、一軍へ。

「僕が目指していた時期よりも、だいぶ遅くなってしまった」と、反省も残ってはいるが、その間、ファームでもケガ、打撃不振を経験。焦燥感と闘いながら、精神面を整え、冷静かつ詳細に打撃フォームを見直し、壁を乗り越えてきた。その上で、二軍で四番の座を再び取り戻し、状態を上げていたところでの、いわば自らの手で勝ち取った一軍昇格だと言ってよかった。

 だが、即スタメンで起用されたが、2打席凡打で交代と、念願の初安打は記録できなかった。「せっかくもらったチャンスを生かせず、本当に悔しい」と無念を露わにするのは、“今”このタイミングで一軍に呼ばれた意味をきちんと受け止めているからだ。

「残り少ない試合、しかもチームが1位にいる大事な状況の中で上げてもらった以上、結果がすべて。ベンチには何点取られても、絶対に取り返せるという雰囲気があふれている。自分もそれについていけないとダメ。形どうこうではなく、チームのため、自分のために、とにかく結果を出したい」と誓ったが……。

 17日に再び二軍へ。この悔しさを糧にするしかない。

写真=BBM
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