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西武・外崎修汰 10年ぶりのVへ絶対に欠かせない男/ユーティリティーの輝き

 

キャリアハイの成績を残していた外崎。ケガからの復活が待たれる


 昨季、本職の内野に加え、外野手として出場するなど幅を広げたことで、すべての数字でキャリア最高の成績を残した外崎修汰。今年はさらにそれ以上の充実のシーズンを過ごしていた。

 辻発彦監督は今季、開幕からほぼメンバーを固定してきた。特に内野手は一塁・山川穂高、二塁・浅村栄斗、三塁・中村剛也、遊撃・源田壮亮と不動。外崎は主に外野のレギュラーとして先発起用されていた。

 その中で、前半戦で中村がケガで離脱と不振のためメンバーをしばらく外れていた際、重用されたのが外崎だった。「サードは難しい」と自己評価は決して高くはなかったが、それでも持ち前の安定した守備で、チームを支えた。その後も守備固めとして試合後半に内野に入った際も、そつなく役割を果たしていた。

 守備だけではない。昨季リーグ5位だった23盗塁を早くも超えた。さらに、打撃だ。9月4日現在、打率.291、67打点と去年の.258、48打点をはるかに上回る。また、特筆すべきは本塁打数だ。パンチ力には定評があったが、今季は一層開花して18本塁打。12球団一の強打を誇る西武打線の中にあって、辻監督もクリーンアップの五番に置くこともあったほどだ。

 まさに走攻守すべてで、チームの首位に大貢献していたが、その要因を尋ねると、少し口元を緩め、でも、目に力を込めて答えた。

「結果を出すために必死に取り組んでいるだけです」

 それだけに2日、腹斜筋の張りでオリックス戦(京セラドーム)を欠場し、4日に登録抹消となったのは痛い。最終盤の優勝争いに向け、1日も早い復帰を祈るばかりだ。

写真=BBM
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