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オリックス・増井浩俊が譲らないもの/ラストスパートに懸ける

 

目標に掲げる40セーブまで、あと10。守護神として最後までチームを支え、タイトル奪取を狙う


 新天地でタイトル獲得へ。増井浩俊は、守護神として開幕からフル回転している。

 8月27日時点でリーグ単独トップの30セーブを記録。一方で、後半戦は7月25、26日の西武戦(メットライフ)に2夜連続で黒星を喫し、8月25日のロッテ戦(ZOZOマリン)では同点時に登板した9回にサヨナラ打を浴びるなど、後半戦は4敗。「(セーブや勝ちを)4つ取れなかった。ここまで順調に、とは言えない。リーグでトップを保てるようにしていきたい」と、シーズン終了までセーブ王は渡すつもりはない。

 昨季オフに日本ハムからオリックスにFA移籍。前半戦は5月から6月にかけて自己最多となる登板19試合連続無失点をマークするなど、強固な中継ぎ陣の“最後の砦”として抜群の安定感を誇った。

 6月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、史上4人目、日本人選手では2人目となる12球団セーブを達成。「しっかりと調子を維持できている」と増井自身もうなずくほど、高いレベルで好調を保ち続けた。

 しかし、後半戦は打ち込まれる場面も増えた。連投で迎えた8月2日の楽天戦(京セラドーム)では、1点リードの0回に登板するも、2失点で逆転負けを喫した。

 それでも、不調の期間は長くしない。「やられてしまったので、次に投げるときはプラスにして抑えないといけない」。反省を糧に立ち直り、8月5日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)から24日まで登板8試合で7セーブをマークした。

 絶対的守護神として終盤戦のチームを支えていく。

写真=毛受亮介
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