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広島・曽根海成 内外野ばかりでなく捕手の準備まで/ユーティリティーの輝き

 

捕手の練習をする曽根海成



 トレード移籍した曽根海成が、少しずつ評価を高めている。美間との交換でソフトバンクから7月下旬に加入。育成枠から昨年3月に支配下登録され、同7月に一軍デビューした、まだ23歳の若手だ。鈴木球団本部長は「肩と足と守備を備えた選手。二遊間に何かあったときに、どこでも守れる。外野手もできる」と獲得の経緯を説明した。

 8月7日にはさっそく一軍に昇格。まだ出場機会は少ないが、試合前は大忙し。内野の全ポジションのほか、外野ノックも受けている。「できる限りのことをやりたい。どこでも守れたら自分にとってチャンスなので」と意欲的に話す。そんな万能さは魅力だ。

 同17日のDeNA戦(横浜)の試合前には捕手にも早変わり。その前日に會澤が頭部死球を受けたことで、万が一の事態に備えたものだった。京都国際高時代や、ソフトバンクでも三軍戦でマスクをかぶった経験がある。植田バッテリーコーチのプロテクターを装着し、磯村のミットを借りて、ブルペンで2日後に先発する戸田の球を受けた。「久びさだったので球が速かった」と苦笑いした。

 試合前のシートノックでも捕手の位置に入った。そして他の捕手陣に劣らぬ強肩を披露。チームメートからも驚きの声が上がった。玉木内野守備走塁コーチは「肩は菊池の次に強いですよ」と能力の高さに太鼓判を押す。まだ非力な面が目立つ打撃が成長すれば、将来的にチームの主力になる可能性を秘めている。

写真=BBM
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