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ヤクルト・風張蓮 最大パワーを出すために/飛躍のシーズン

 

登板数も増え、チームに貢献している


 まさに、飛躍のシーズンとなっている。4年目の右腕・風張蓮投手は今季、勝ちゲームでも登板するなど、8月29日現在でチーム3位の47試合に登板。2勝4敗、防御率5.07の成績を残している。2016年は6試合、17年はわずか3試合の登板にとどまっていた。だが今季は一軍に定着し、奮闘を続けている。

「去年、二軍でいい感じで投げられていた。それを継続して、今年に持ってくることができた」

 ファームでの努力が生きている。なかなか一軍に昇格できなかった昨季、「1年間を通して、体のキレを意識していた」と一瞬で大きな力を出せる練習を繰り返した。ジャンプ系のメニューや、重量の重いものを瞬時に上げるウエート・トレーニングなどを行い「最大のパワーを出せるようにしないと。そのメニューはオフシーズンも続けてきました」と胸を張る。

 飛躍の先に見据えるのは、「勝利の方程式」だ。現在、リードしている8回は近藤、9回は抑えの石山が任されているが、7回以前は秋吉や高卒2年目の梅野、ドラフト2位・大下らが流動的に登板している。「次のステージというか、道筋が見えてきた」と壁を越え、新たな目標も見えた。

「今年はここまで一軍で経験させてもらっているから、生かさないわけにはいかない。立場を確立できたら、長い間できると思う。そのスタートが切れている」。単なる飛躍では終わらない。これからも、さらなるレベルアップへ向けて努力を重ねる。

写真=BBM
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