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楽天・ディクソン 輝けなかった「2人目のオコエ」/助っ人通信簿

 

長打力を期待されるも空回り


 想像以上に厳しい現実が待っていた。「2人目のオコエ」として話題になったオコエ・ディクソンは、来日初年度を不本意な数字で終えることになりそうだ。9月16日の時点で16試合に出場し打率.157、1本塁打、3打点。昨年10月に左肩を手術しリハビリのシーズンとは言われていたが、本来の力を見せられていない。

 リハビリは順調だった。5月中旬から二軍で実戦復帰すると、2試合連続本塁打を放つなど、6試合で20打数7安打、打率.350、2本塁打、8打点。この結果を受け、5月24日に一軍初昇格を果たした。しかし、一軍ではデビューから4試合で13打数1安打。「持ち味は広角に長打が打てること」と自信を見せていたが、結果を残せず登録を抹消された。

 転機となりかけたのは6月だった。再昇格を果たすと、6月13日の中日戦(楽天生命パーク)で来日1号となる左越えソロ。ライナーでスタンドまで運び「難しい球にうまく反応できた」とうなずいた。再昇格の6月12日から17日まで6試合で20打数7安打、1本塁打、2打点と日本への適応を見せ始めたかと思われた。しかし、左太ももを痛めまたも戦列離脱。定位置獲得の機会を逃した。

 その後、8月に2度登録されたが9月9日まで6試合に出場し無安打。来季の契約も不透明な状況だ。昨季はメジャー・リーグのドジャース傘下3Aで24本塁打。「チームの優勝に貢献したい」と意気込んで来日した大砲だが、このまま退団となりそうだ。

写真=BBM
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