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DeNA・ソト内野手 30号の大台突破も“まだ伸びる“/助っ人選手通信簿

 

来季以降の契約については、球団は複数年契約を提示した模様で、間もなく合意に達する見込みだ


 予想を超えた活躍はとどまるところを知らない。ネフタリ・ソトは8月に11本塁打、9月に4本塁打をマークし、来日1年目から30発の大台を突破した。本職は三塁手ながら右翼の守備を無難にこなし、一塁や二塁でも先発。米マイナー時代は捕手も経験がある。推定年俸3500万円で獲得した助っ人としては文句の付けようがない働きだろう。すでに来季の契約延長は決定的な状況にある。

 もともとは三塁の宮崎敏郎、一塁のロペスに故障があった際のリスクマネジメントとして獲得された。春季キャンプでも外野の練習には入らなかったが、オープン戦の猛打が首脳陣を動かした。今ではベイスターズ打線に欠かせないピースだ。

 開幕戦前日の練習でふくらはぎを痛めて離脱し、デビューは29試合目となる5月6日。交流戦期間中も発熱で出場選手登録を外れ8試合に欠場している。9月14日までにセ・リーグ5位タイの31本塁打。ソトはこれを出場89試合でマークしている。仮に全143試合に出たら49.8本塁打という驚異的な量産ペースだ。

 それでもラミレス監督は「彼はまだ日本の野球について理解していない」と首を横に振る。打順を二番やクリーンアップと使い分けている理由は、相手捕手によって成績にばらつきがあるからだと明かす。「もう少し、捕手の配球など日本の野球について学べば3割、40本塁打、100打点は残せるはずだ」。とんでもない掘り出し物になる可能性を秘めている。

写真=大賀章好
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