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ルーキーらしからぬ落ち着いたプレーを見せたオリックス・福田周平/即戦力と言われて

 

二塁の定位置をつかみつつある福田。即戦力の期待に応える活躍ぶりでプロ1年目を終えた


 即戦力という評価どおりの活躍を見せた。

 福田周平は今季、ドラフト3位でNTT東日本から入団。身長169センチと野球選手では小柄だが、攻守走で高い技術を持ち、優勝した昨年の都市対抗では、MVPに相当する橋戸賞に輝いた。

 今季は春先こそ、プロの投手への対応から打撃に苦しみ、主に途中出場も、夏場から上位打線と二塁のポジションをつかみ、チームに必要不可欠な選手に。「どの場所でも、思い切ってやるだけです」と、貪欲な姿勢でチームに活気を与えた。

 名門・広陵高−明大−NTT東日本の球歴を持ち、各チームで培った高い技術が持ち味。チーム2位の16盗塁や16犠打と足攻、小技を使い上位打線でチャンスメーク。打撃も、持ち前のミート力と対応力で、9月には3試合連続マルチ安打を放つなど、打率.264をマーク。福良淳一監督も「打席での粘りもある。野球を知っている感じ」とルーキーらしからぬ落ち着いたプレーを評価した。

 ガッツある一面も。9月16日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、一塁へのヘッドスライディングの際に左手親指を負傷。靱帯損傷と診断されたが「ほかにもケガをしながら戦っている人もいる。プレーできるので」とケアをしながら試合に出続けた。守備では士気を高める好守備を披露、打線では幅広い打撃で点を線にする“仕事人”。

 即戦力の期待に応え、1年目から任された大きな役割は、シーズンの最後までまっとうした。

写真=毛受亮介
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