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日本ハム・中田翔 これぞ四番の働き!/後半戦ベストゲーム

 

帯広のファンが見守る中で四番の存在感を示した中田


 真夏の帯広を日本ハムナインがさらに熱くした。8月1日のロッテ戦は年に1度の帯広の開催。8回表終了時で1対7と6点を追う劣勢を大逆転で制したのだ。8回裏に先頭の代打・杉谷のソロ本塁打が号砲。この回に一挙5点を挙げて1点差に迫ると、9回裏は一死一塁から近藤が同点適時三塁打。最後は中田翔のサヨナラ打で帯広は歓喜に包まれた。

 この日のキャプテン・中田は神がかっていた。初回には先制適時二塁打。一気に追い上げた8回も中前適時打を放ち、続くレアードの3ランにつなげた。そして、試合を決めた一打と3本のタイムリーは、いずれも効果的だった。終盤2イニングで一気に7点を奪っての逆転勝利に「この点差をひっくり返したのは自信になる」とうなずいた。

 データが示していたとおりの四番の大活躍だった。帯広で中田はよく打つ。この日を含めて通算15試合に出場。打率は.418をマークし、7本塁打で19打点と圧倒的な数字を残している。「いい場所になった」と、試合後もご満悦で球場を後にした。

 不思議な相性の良さは場所だけではない。中田は短期決戦にも強さを誇る。2014年のクライマックスシリーズでは史上初の4戦連発を放つなど5本塁打。15年の国際大会「プレミア12」でも3本塁打15打点と打ちまくった。今シーズンは2年ぶりの100打点も突破。3位から下克上での日本一へ。中田がそのバットでチームを引っ張る。

写真=BBM
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