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広島・岡田明丈 スピードと制球の間で揺れた3年目/あのドライチはいま

 


 ホップ、ステップと来て、期待された大ジャンプとはならなかった。15年ドラフト1位で入団3年目を迎えた岡田明丈。レギュラーシーズンは8勝7敗、防御率は自己ワーストの5.09で終わった。昨年が12勝5敗、防御率4.00だったことを考えれば、伸び悩んだ印象がある。

「しっかりと腕を振れれば……」といった言葉が何度も聞かれた。生命線の直球が走り、ストライク先行できれば好結果。だが突然の制球難が顔を出した。球を置きにいって痛打されるシーンが頻出。スピードと制球の間で揺れた。

 開幕から自身4連勝の好スタート。交流戦から雲行きが怪しくなり、6月13日のオリックス戦(京セラドーム)で5回途中8失点KO。7月以降は12度の先発で3勝にとどまった。そして9月22日の阪神戦(マツダ広島)は3回途中で降板。自己ワースト9失点を喫した。

 緒方監督は「先発の何番目かという中心選手だけど、ちょっと考えないといけないところまで来ている」と起用法に言及。右腕は二軍降格を命じられた。一軍に戻った10月の2試合は、中継ぎで登板。CSファイナルステージも中継ぎでの登板となった。

 3年前のドラフト指名時は「160キロ以上は投げたい。日本を代表する投手になりたい」と目標を掲げた。思いどおりに投げ込んだ直球は、どんな打者もねじ伏せる。高い能力をコンスタントに発揮できれば、大化けする可能性を秘めている。

写真=BBM
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