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楽天・嶋基宏 来季こそ攻守両面で先頭に/チームリーダーの2018年

 

満足できるシーズンを送れなかった


 苦しく、もどかしいシーズンだった。キャプテン・嶋基宏は「非常に苦しいシーズンでした。特にホームでなかなか勝てず勢いに乗れなかったので、やっていて非常に苦しかった」と振り返った。シーズン58勝82敗3分けで最下位。特に主催試合は22勝50敗と、記録的な負け越しを喫した。

 チーム防御率は3.78でリーグ3位。投手陣の信頼も厚く、ディフェンス面を担う捕手としては悪い数字ではなかったが「キャッチャーはチームが勝って認められるポジション。3割、30本打ったりするのも大事ですが、チームとして勝たないとキャッチャーとしては評価されない。借金が20以上あるということは、キャッチャーとして評価は非常に低いと思います」ときっぱり言い切る。

 それでも、捕手としての技術は進歩を続けている。今季は春から盗塁を阻止する場面が目立ち、盗塁阻止率は.312をマーク。本人は「ピッチャーと話をしたり、クイックやけん制などいろんなパターンをピッチャーが工夫してくれました。それである程度の数字を残せたのではないかと思います」と謙そんしたが、送球の際のステップが修正された成果でもあった。

 打撃面では打率.206と振るわず、秋季練習では打力強化に取り組んでいる。「優勝した西武も2位のソフトバンクも、個人の振る力、飛ばす能力があった。この秋は僕ももう一回り大きくして、競っていけるように頑張りたい」。悔しさもエネルギーに変え、来季も攻守両面でチームの先頭に立つ。

写真=BBM
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